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統合失調症の主な3つの種類とは

staff コラム

統合失調症は、考えや感情をまとめることが難しくなったり、実際には存在しない声が聞こえたり、周囲の出来事を現実とは異なる形で受け止めてしまったりする精神疾患の一つです。

症状の現れ方には個人差があり、同じ統合失調症でも、困っていることや日常生活への影響は人によって異なります。

統合失調症は、以前は症状の特徴によって、主に「妄想型」「破瓜型(解体型)」「緊張型」の3つに分類されていました。

ただし、現在の診断基準では、こうした3つの分類は正式な診断上の区分として使用されていません。

症状が重なったり、時間の経過によって変化したりするためです。

それでも、これらの分類は統合失調症の症状の違いを理解するうえで参考になります。

障害者支援や障害者福祉の現場でも、それぞれの特徴を知ることで、本人に合った支援方法を考えやすくなります。

 

1.妄想型統合失調症

妄想型統合失調症とは、主に「妄想」や「幻覚」が目立つタイプとして、以前に分類されていたものです。

妄想とは、実際には起きていないことを強く信じ込んでしまう症状です。

たとえば、「誰かに監視されている」「周囲の人が自分の悪口を言っている」「誰かに狙われている」といった考えが強くなり、大きな不安や恐怖を感じることがあります。

また、実際には存在しない声が聞こえる「幻聴」が現れることもあります。

自分を批判する声や、何かを命令する声が聞こえる場合もあり、本人にとっては非常につらい経験になります。

一方で、会話や日常的な行動が比較的保たれていることもあるため、周囲からは病気に気づかれにくい場合があります。

障害者支援の場面では、本人が感じている恐怖や不安を理解することが大切です。妄想の内容を頭ごなしに否定したり、無理に説得したりするのではなく、本人の気持ちを受け止めながら、安心できる環境を整えることが求められます。

 

2.破瓜型(解体型)統合失調症

破瓜型統合失調症とは、考えや感情、行動をうまくまとめることが難しくなる症状が目立つタイプとして、以前に分類されていたものです。

「解体型統合失調症」と呼ばれることもあります。

このタイプでは、話の内容がまとまりにくくなったり、会話の途中で話題が次々に変わったりすることがあります。

また、その場の状況に合わない表情や反応が見られる場合もあります。

さらに、物事に対する意欲が低下したり、人との交流を避けるようになったりすることもあります。

身だしなみを整えることや、食事、掃除などの日常生活を続けることが難しくなる場合もあります。

こうした状態は、周囲から「だらしない」「やる気がない」と誤解されることがあります。

しかし、本人が怠けているわけではなく、病気によって考えや行動を整理することが難しくなっている場合があります。

障害者福祉では、生活の手順を分かりやすく伝えたり、一度に多くのことを求めず、できることから少しずつ取り組めるよう支援したりすることが大切です。

 

3.緊張型統合失調症

緊張型統合失調症とは、体の動きや行動に大きな変化が現れる症状を中心として、以前に分類されていたものです。

たとえば、長い時間同じ姿勢を続けたり、周囲から話しかけられても反応が乏しくなったりすることがあります。

反対に、突然激しく動き回ったり、興奮した状態になったりする場合もあります。

また、言葉をほとんど話さなくなる、周囲の指示に反応しにくくなる、不自然な姿勢を続けるといった症状が見られることもあります。

このような状態は「緊張病」と呼ばれ、現在では統合失調症だけでなく、気分障害など、ほかの病気でも現れることが分かっています。

特に、食事や水分を取れない状態や、ほとんど動けない状態が続く場合には、身体の健康にも危険が及ぶことがあるため、速やかな医療機関への相談が必要です。

障害者支援では、本人の安全を確保し、無理に行動を促すのではなく、医療機関と連携しながら適切な対応を行うことが重要になります。

 

統合失調症の3つの種類についてのまとめ

統合失調症は、以前は妄想型、破瓜型(解体型)、緊張型という3つのタイプを中心に説明されていました。

しかし、現在では、これらを明確に分けるのではなく、一人ひとりにどのような症状が現れているのかを確認し、必要な治療や支援を考えることが重視されています。

また、統合失調症のある人すべてが、同じような症状を経験するわけではありません。

症状が比較的落ち着いている人もいれば、生活や仕事に大きな支障が出ている人もいます。

障害者支援や障害者福祉では、診断名や以前の分類だけで本人を判断するのではなく、その人が抱えている困りごとや希望を丁寧に理解することが大切です。

医療機関や家族、福祉サービスなどが協力しながら、本人が安心して生活できる環境を整えることで、自分らしい暮らしや社会参加につなげていくことができます。

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