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パニック障害とは

staff コラム

パニック障害とは、突然強い不安や恐怖に襲われ、動悸や息苦しさ、めまい、発汗、手足の震えなどの症状が繰り返し現れる精神疾患の一つです。

このような発作は「パニック発作」と呼ばれ、特別な危険がないにもかかわらず、「このまま倒れてしまうのではないか」「息ができなくなって死んでしまうのではないか」と感じるほど強い苦しさを伴うことがあります。

しかし、発作そのものによって命に関わることはほとんどなく、適切な治療と支援を受けることで症状をコントロールしながら生活することが可能です。

パニック障害の特徴は、何の前触れもなく突然発作が起こることです。

通勤中の電車やバスの中、人が多い場所、買い物中、自宅など、発作が起こる場所は人によって異なります。

一度発作を経験すると、「また発作が起こるのではないか」という強い不安を抱くようになることがあります。

これを「予期不安」といいます。

そして、発作が起きた場所や逃げ場のない場所を避けるようになり、外出や通勤が難しくなることも少なくありません。

この状態が続くと、仕事や学校に行けなくなったり、人との交流が減ったりして、生活に大きな影響を及ぼすことがあります。

パニック障害は、本人の気持ちの弱さや性格が原因で起こるものではありません。

脳の働きや自律神経のバランス、強いストレス、疲労、生活環境など、さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。

そのため、「気合いで治す」「我慢すれば大丈夫」といったものではなく、医療機関で適切な診断を受け、薬物療法や心理療法などを組み合わせながら治療を進めることが大切です。

障害者支援や障害者福祉の現場では、パニック障害のある人が安心して生活できるよう、本人の不安に寄り添いながら支援を行います。

まず大切なのは、「無理をさせないこと」です。

発作が起こることへの不安を抱えている人に対して、「頑張って慣れよう」「気にしすぎだよ」と無理に行動を促すと、かえって症状が悪化することがあります。

そのため、本人の体調や気持ちを尊重しながら、少しずつ活動範囲を広げられるよう支援していきます。

就労支援の場面では、通勤ラッシュを避けられる勤務時間に調整したり、在宅勤務や短時間勤務を取り入れたりするなど、本人が安心して働ける環境づくりが重要になります。

また、職場の上司や同僚がパニック障害について正しく理解し、発作が起きたときには落ち着いて対応できるようにすることも大切です。

発作が起きても慌てず、安全な場所で休める環境があるだけで、本人の安心感は大きく変わります。

また、パニック障害は外見からは分かりにくい病気であるため、周囲から「元気そうに見えるのに、なぜ働けないのか」「甘えているだけではないか」と誤解されることもあります。

しかし、本人は常に「また発作が起きるかもしれない」という不安と向き合いながら生活しています。

そのため、福祉の現場では病気への理解を広めることも重要な支援の一つとなっています。

本人だけでなく、家族や職場、地域の人たちが病気について正しく理解することで、安心して生活できる環境づくりにつながります。

さらに、パニック障害のある人の中には、うつ病や不安障害など、ほかの精神疾患をあわせて抱えている場合もあります。

そのため、医療機関や相談支援事業所、就労支援機関などが連携し、本人の状況に応じた総合的な支援を行うことが大切です。

体調だけでなく、生活面や仕事、人間関係なども含めて支えることで、本人が少しずつ自信を取り戻し、自分らしい生活を送れるようになります。

このように、パニック障害とは突然の強い不安や身体症状が繰り返し起こる病気ですが、適切な治療と福祉的な支援、そして周囲の理解があれば、症状をコントロールしながら生活し、働くことも十分に可能です。

障害者支援や障害者福祉では、本人の不安に寄り添い、安心して生活できる環境を整えながら、その人らしい社会参加を支えていくことが大切にされています。

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